発達障害とは
学習障害(LD)
☆ 診断基準(DSM-5)
1 次の症状のうち少なくとも1つが存在し、6カ月以上継続している。
(ア) 読むことが不的確または遅い。
(イ) 文章を読めても意味を理解するのが難しい。
(ウ) 字の綴りを間違える。
(エ) 文法や句読点の間違い、段落をうまくまとめられない。
(オ) 数値や計算を習得するのが難しい。
(カ) 数学的な推論ができない。
2 学業的な技能が年齢相応ではなく、学業や職遂行に差しさわりがある。
3 学習困難が、知的能力障害や視力・聴力、他の精神疾患などでは説明できない。
☆ 配慮事項
1 指摘と称賛のバランスを取りながら接する。
2 どうすれば学びやすいかについて一緒に考える。
3 焦らせたり、せかしたりせず、ゆっくり考えさせる。
4 周囲の子と比べるような物言いを極力避ける。
5 可能な限り噛み砕いた説明を、簡潔におこない、手本を見せてから、やらせてみる。
6 視覚や聴覚など複数の感覚に訴える伝達・提示方法を用いたり、周囲の環境を整備したりする工夫によって、確実に情報を伝える。
7 必要に応じてデジタル教材や、PC、デジタルカメラ、電卓などICT機器を利用できるようにする。家庭で使用している機器等を学校でも使用することを認める。
8 障害により教科学習に困難がある場合、必要に応じて教科補充の指導をする。
☆ 注意事項
1 できないことを責めないように注意する。
2 漠然とした応援をしないように注意する。
3 甘やかしたり、口出ししたりして、自立心を失わせないように注意する。
4 漠然とした慰め言葉をかけないように注意する。
5 目標が漠然としたものにならないように注意する。
注意欠陥多動性障害(ADHD)
☆ 診断基準(DSM-5)
1 次の不注意症状が6項目(17歳以上では5項目)以上が存在し、6カ月以上継続している。
(ア)細部に注意を払えず、ケアレスミスをしやすい。
(イ)注意を維持することが困難である。
(ウ)直接話しかけられても、話をきちんと聞いていないように見える。
(エ)指示に従わず、課題をやり遂げない。
(オ)課題や活動を順序立てることができない。
(カ)精神的努力の持続が必要な課題を避ける、嫌う、または、嫌々おこなう。
(キ)課題や活動に必要なものをしばしば無くしてしまう。
(ク)外部からの刺激で注意散漫になりやすい。
(ケ)もの忘れが多い。
2 次の多動衝動症状が6項目(17歳以上では5項目)以上が存在し、6カ月以上継続している。
(ア)手足をもじもじしたり、そわそわした動きをする。
(イ)着席が求められている場面で席を離れることが多い。
(ウ)不適切な状況で走り回ったり高い所に登ったりする。
(エ)静かに遊ぶことが苦手。
(オ)じっとしていることができず、衝動に駆られて、行動することが多い。
(カ)おしゃべりが多い、長い。
(キ)質問が終わる前に、衝動的に答え始めることが多い。
(ク)順番を待つことが苦手。
(ケ)他者の言動を遮ったり、邪魔をしたりすることが多い。
3 いくつかの症状は、12歳までに存在していた。
4 いくつかの症状は2つ以上の状況(家庭・学校・職場・社交場面など)で存在している。
5 家庭・学校・職場・社交場面の機能を妨げている。
6 症状が、統合失調症や他の精神疾患などでは説明できない。
混合型
2つ症状が混合して存在(1・2の両方に該当)
不注意型
主に不注意の症状が存在(1のみ該当)
多動性/衝動性型
主に多動・衝動性の症状が存在(2のみ該当)
☆ 配慮事項
☆ 注意事項
自閉症/自閉スペクトラム症(ASD)
☆ 診断基準(DSM-5)
☆ 配慮事項
☆ 注意事項
コミュニケーション症群/コミュニケーション障害群
☆ 診断基準(DSM-5)
☆ 配慮事項
☆ 注意事項